舞踏・BUTOHの創始者土方巽を唯一継承、舞踏芸術の発展をめざし、実践する舞踏カンパニー「友恵しづねと白桃房」のウェブサイトです。

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第五回台新賞大賞受賞

友惠しづね演出による、台湾伝統劇団「江之翠劇場(ガンジン・シアター)」と舞踏「友惠しづねと白桃房」との台湾・中国・日本の共同作品「朱文走鬼」が、第五回台新芸術賞・パフォーミングアーツ部門で大賞を受賞しました。

2007年4月15日

台新芸術賞 大賞受賞に寄せて

 
 台新芸術賞は「年間を通して、台湾での現代舞台芸術」で最も優秀と評価された作品に贈られます。自国での現代芸術のポジショニングの表明のために台湾の40人のジャーナリスト、専門家によりダンス、演劇、音楽分野から10団体がファイナリストとして選出されます。加えてユニバーサルな現代芸術への視座をも積極的に取り入れるために台北、台南、香港、韓国、フランスの舞台芸術の専門家達をまじえて最終審査が行われました。受賞式でのプレゼンターは昨年の受賞者、日本と西洋で名を馳せた「クラウド・ゲイト舞踊団」の申學庸氏。

 「友惠しづねと白桃房」では1990年より始まる「エイジアン・コラボレーション」シリーズでアジアの数多くのアーティスト達と親交を深めてきました。「江之翠劇場(ガンジン・シアター)」とは十年以上前からお付き合いさせていただいていますが、今回、彼等との共同作品が台湾の現代舞台芸術の世界で評価して頂けたことで、今後のアジア共同体としての文化の一つの指標を提示することが出来たことを嬉しく思います。    

 
友恵しづねと白桃房
主宰 友恵しづね
台湾国立劇場 江之翠劇場主宰の周氏(左)と友惠(右)

写真左:台湾国立劇場 右:公演後、江之翠劇場主宰の周氏(左)と友惠(右)


◆「朱文走鬼」の批評

台新芸術賞 パフォーミングアーツ部門 大賞受賞にあたってのノミネート理由および受賞理由をご紹介します。

《ノミネート理由》

「朱文走鬼」は、創立以来、長年南管オペラの基礎を学び伝統を継承してきた江之翠劇場と、日本の友惠しづねと白桃房による共同作品。江之翠劇場の十幾年の努力が実った代表作品。

友惠しづねは、希少な中国古典の梨園戯と、日本の舞踏を幻想的に融合させ、見事な画竜点睛の効果をもたらした。簡潔で内に集中した風格のある演出である。

簡潔なブラックボックスの劇場に能舞台の理念を用い、日本の舞踏と融合させた。人間の内的な精神性を通して、陰と陽、虚と実の美学を追求した斬新な演出。作品は寡黙で且つゆったりとして、抑えられた美観を呈している。のびやかな気品が、古典的な元の味わいを失わず明時代の快活で諧謔な台詞と歌の特色も押えている。表現は自然で趣に溢れ、生き生きして味わい深い。

2006年のこの「朱文走鬼」は、時空を隔てた人間と幽霊の恋愛を成就し昇華させた。美的な様式と趣を備えた表現は、一途な愛を勇敢に追求し、一種の人間の普遍的な命題を述べた。

《受賞理由

「朱文走鬼」は、江之翠劇場と日本の友惠しづねと白桃房による共同作品。中国の古典と、日本の舞踏の美が融合し、とても純粋且つ成熟した芸術作品を生んだ。江之翠劇場の十幾年の努力が実った代表作品となる。実験的創作の貴重な結果を成すと同時に、江之翠劇場と友惠しづねと白桃房の合作により、文化の融合を見せてくれた。伝統的な芸術の発展的可能性を提示し、大変高度な演出であった。感動を与えた。
                                           (台新芸術賞ウェブサイトより)

受賞NEWSページhttp://www.taishinartsaward.org.tw/index.php
(4月15日現在のウェブサイトURL)

 
◆友惠しづね演出の「朱文走鬼」
友恵しづね演出「朱文走鬼」
本番前の演出。友恵は写真左。

友惠しづねが「朱文走鬼」を演出するひとこまを、ムービーでご覧いただけます。(3分35秒)
ムービーは、Windows Media Playerでご覧ください。
友惠しづねによる「朱文走鬼」演出のひとこま>>

◆台湾伝統劇団「江之翠劇場」との交流

台湾伝統劇団「江之翠劇場」との交流に関連した記事をご紹介します。ぜひ、併せてご覧ください。

「南管オペラ」のアーティスト達 文:友惠しづね      
台湾での舞踏講習会 -「江之翠劇場」の皆さんと- 文:友惠しづね
南管オペラ 文:友惠しづね
ワークショップin台湾 文:天乃うずみ

 

◆「朱文走鬼」制作スタッフ

プロデューサー 周逸昌

演出・振付 友惠しづね

演出助手 天乃宇受美

アートマネージャー 加賀谷早苗

衣装 鄭惠中

美術・照明 黄怡儒

出演 魏美慧、林雅嵐、温明儀、陳玉惠
    芦川羊子

演奏 陳佳(南鼓)、徐智城(琵琶)、林世連(二紘)
    林偉驕i二紘)、廖于濘(銅鑼)、陳品綺(三紘)
    林茜(笛)


この制作に関連し、台湾でのワークショップ開催における「友惠しづねと白桃房」の講師派遣に、ACC(Asian Cultural Council)の助成による協力をいただきました。多くの方々のご協力に感謝いたします。


2008/1/1 UPDATE 読みもの
土方舞踏批評 1  執筆:友惠しづね New!
アコギ・ファン 文:友惠しづね
大野一雄氏100歳をお祝いして 大野慶人氏インタビュー
 
聞き手:土方巽舞踏鑑 代表 カガヤサナエ
「南管オペラ」のアーティスト達 文:友惠しづね
台湾での舞踏講習会 -「江之翠劇場」の皆さんと- 文:友惠しづね
糸宇夢(しうむ) 「宇宙の中のひとすじの夢」 文:友惠しづね
舞踏の精髄 文:芦川羊子
My Sweet Lord 文:友惠しづね
眠りへの風景(エイジアン・コラボレーション) 文:友惠しづね
蝶々夫人 文:友惠しづね
南管オペラ 文:友惠しづね

X JAPAN hide(2005年9月25日hide MUSEUM閉館に寄せて)  文:友惠しづね

ビヨンド・ブトー 文:友惠しづね
third eye  文:友惠しづね
振付について ミラーリング 文:友惠しづね
形について・PART2 ニャン子ちゃんへの質問状 生命(いのち)の舞台あるいは近似値的絶対 文:友惠しづね
新宿アートビレッジ 文:芦川羊子
小さな祈り 文:友惠しづね(2004/8/15)

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