風のまなざし
詩:友惠しづね
それは震えて見える。
折り重なる大気に戯れる、
光の粒子たちのいたずら?
言葉をとめると、無数の生き物たちの鼓動が聴こえてくる。
ときめきが、風景を揺らしているの?

それは震えて見える。
涙のせいなの?
泣いているのは、誰なの?
わかりすぎているはずなのに過ちは絶えない。
太古からの豊穣なる愛のゆくえ。今産まれるせつないはずなどない命たち。
夢を抱かされて逝く人。染み一つないプラスティックの義足。

自分こそ消えてしまいたくもなり、
だけど、・・・生きたくて。

目を閉じても、けっして破けない景色の中で、
その眼差しは幼気なく、
じっと・・・、
私たちを見つめている。
風の中を漂うように、
揺れながら、震えながら・・・。

 

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