山形県での古琴演奏会「庄内文化を知る」にて
古琴「神人暢」と舞踏の共演

　2022年7月、古琴の普及に努めている一般社団法人日本古琴振興会主催により、「庄内の歴史と文芸を未来へつなごう」をテーマに、古琴と所縁が深い山形県で二つの「古琴演奏会」（7月15日、16日）が開催されます。
　この度、その7月16日に山形県鶴岡市の旧家「佳興堂」で開催される古琴演奏会「庄内文化を知る」にて、伝説の皇帝・堯が作曲した最古と伝わる古琴曲「神人暢」と友惠しづねと白桃房・加賀谷早苗の舞踏の共演がございますので、ご案内申し上げます。
　ぜひ、山形県の庄内文化に触ながら、古琴の音、そして舞踏との共演をご高覧頂けましたら嬉しい限りでございます。

　一般社団法人日本古琴振興会は「伝統を守ろう」「伝統を次の世代へ伝えていこう」「絶えてしまった芸術を再興しよう」という趣旨で、日本から失われた「古琴」の音色を復活させてきました。
　山形県鶴岡市の金峰山に鶴岡市指定史跡(昭和50年5月28日指定)「の碑（えいきんのひ）」があります。それは、江戸時代、七弦琴（古琴）の名手であった庄内藩の侍、相良儀一に所縁がある碑です。相良儀一は金峰山にある空賢院の高僧通寛と深い契りを結び、石の上でしばしば琴を弾じました。その儀一が突然の死を迎えます。通寛は深くこれを悲しみ遺愛の古琴をその地にうずめて、心契の友を弔いました。その孜孜たる事が碑文に刻まれています。日本古琴振興会は、古琴と深い所縁があるこの庄内の地で、もう一度地域文化として、古琴を再興すべく活動することを考えました。
「庄内の歴史と文芸を未来へつなごう」のテーマで、二日間にわたり、古琴演奏会「音を楽しむ」と古琴演奏会「庄内文化を知る」のサブテーマでミニ演奏会を企画します。地域の方々には文化的誇りを、そして、他の地域の方々には、庄内地域の魅力を見て聴いて頂くことを目的としています。

　当演奏会は世界一を誇るクラゲの水族館、鶴岡市立加茂水族館クラゲドリーム館にて、私どもの古琴と山形県鶴岡市の尺八演奏者、琵琶奏者の方々とのコラボレーションにより神秘的な世界へ誘い、また、東洋楽器の古琴と西洋楽器のビオラの共演では斬新な音色をお届けします。歌舞伎役者の特別出演の演目もお見逃しなく。クラゲが優雅に漂うなかでの浮遊感あふれる音楽をぜひご堪能ください。楽器と曲目の親しみやすい紹介もあり、お子様から大人の方までお楽しみ頂ける演奏会です。ご来場・ご予約をお待ちしております。

◎古琴演奏会「音を楽しむ」 in クラゲドリーム館

＊ご予約・チケットのお問い合わせ窓口は、末尾の情報をご参照ください。
＊お席に限りがございますのでぜひお早めにお申し込みください。
　定員に達し次第受付終了となります。

曲目：
　「虚空」「松風」「帰去来辞」「碧澗流泉」
　「クラゲ随想曲」「もののけ姫」
　「トロイメライ」「家路」
　（曲目を変更する場合がございます）

出演者：

	特別出演：	中村橋吾（歌舞伎役者　中村芝翫一門 屋号は成駒屋）
	古琴：	武井欲生、大隈雅玉、章玉寧
	尺八：	山澤静華
	琵琶：	梅津芳水
	ダンス：	石原玉美
	ビオラ：	早川葉子
	歌：	小田切玉貴

　山形県鶴岡市にある旧家「佳興堂」にて「庄内文化を知る」と題し、古琴演奏会を開催します。
　当演奏会は鶴岡市の尺八奏者、琵琶奏者の方々とコラボレーションし、古琴と深いゆかりがある庄内文化に触れながら、伝統曲の演奏等を行う企画です。
　中国では有名な「伯牙断弦」（知己の死を悲しむ四字熟語として知られる。古琴の名手・伯牙の琴を愛した鍾子期が死ぬと伯牙は琴の糸筋を切り、奏でることを絶った故事）の物語がありますが、山形県の庄内（荘内）にも類似する物語があるのをご存知でしたでしょうか。冒頭にご紹介しました通り、鶴岡市金峰山寺の僧が、石上でしばしば琴（七弦琴）を弾じてくれた心契の友の死を悼み、遺愛の琴を金峰山中の西にめ、そのあとに「の碑」を建てたというのです。
　本企画「庄内文化を知る」は、地方における文芸の掘り起こしと、再興に務める趣旨で日本古琴振興会が主催します。ぜひ、古琴と共に庄内の奥深い文化に触れて頂きたく、ご来場を心よりお待ちしております。

◎古琴演奏会「庄内文化を知る」　in佳興堂（かきょうどう）

＊ご予約・チケットのお問い合わせ窓口は、末尾の情報をご参照ください。
＊お席に限りがございますのでぜひお早めにお申し込みください。
　定員に達し次第受付終了となります。

曲目：
　「金峯山 碑」「憶故人」「神人暢」「大哉引」「楚歌」「幽澗泉」「鹿の遠音」
　「最上川舟歌」
　（曲目を変更する場合がございます）

出演者：

	古琴：	武井欲生、呉本玉道、大隈雅玉、羽下玉風、川瀬玉蘭、章玉寧、小田切玉貴、王冬陽
	尺八：	山澤静華
	琵琶：	梅津芳水
	舞踏：	加賀谷早苗

【本件に関するお問い合わせ】
株式会社オフィス友惠
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